2021年10月相場も終わりました。10月の米国市場は下旬からリスクオン相場となり、後半にかけて上昇。ダウ、S&P500、ナスダックは最高値を更新しました。米国市場は例年強い11月、最強のシーズンに突入していきます。リスク材料もあるものの、基本的には強気でいきたいところです。
以下、2021年10月の米国市場と為替相場を振り返りたいと思います。
GAFAMT決算は明暗が分かれる結果に
10月はGAFAMT(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、Tesla)の決算があり、明暗が分かれる結果となりました。各社の決算結果はTwitterでつぶやいたので引用させていただきます。
$AAPL $MSFT $GOOG $FB $AMZN $TSLA
今回のGAFAMTの
決算をまとめると以下の印象。Google ⭕️(好決算😎)
Apple ❌(売上高でミス)
Facebook ❌ (売上高でミス)
Amazon ❌❌(全てミス🤮)
Microsoft ⭕️(好決算😎)
Tesla 👍👍👍(ミラクル決算✨)買うなら
Tesla、Google、Microsoftか。— チャボ@米国株 投資 CFD 為替 FX (@jeimus_fuccon) October 29, 2021
決算が良かったのはTesla、Microsoft、Google。悪かったのはApple、Facebook、Amazon。特に良かったのはTesla、特に悪かったのはAmazonでした。
Microsoftが時価総額に世界1位に返り咲き!
今回の決算の影響を受けて、MicrosoftがAppleを追い抜いて時価総額・世界1位に返り咲きました。今年はAppleの株価が伸び悩むなか、Microsoftは力強い成長を続けており、株価も上昇し続けております。
これは現CEOナデラ氏の手腕の賜物ですね。ナデラ氏の成果はKosukeさんがわかりやすくまとめてくださっていたため、ツイートを引用させていただきます。
$MSFT
イケてないテック企業の代名詞だったMicrosoftが時価総額1位に返り咲くとは見事な復活劇ですね。偉業だと思います。▼ナデラ氏がCEO就任後の主な成果
株価:$37 → $331
売上:$86.8B → $168.1B
営利:$27.7B →$69.9B
主軸:BtoC → BtoB
買収:Mojang , LinkedIn , GitHub— Kosuke|兼業投資家 (@Kosukeitou) October 30, 2021
かつてのITバブル崩壊後、Microsoftは一時時代の潮流から外れかけた時期もあったかと思いますが見事復活させたといえるほどの功績です。
Microsoftは主に3つの事業分野をもっており、その影響から他のGAFAMT(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、Tesla)より企業として安定感に優れている点が強みといえるでしょう。
Microsoftの売上構成比は以下のとおりです。
Microsoftの売上構成比:finders
主にOS/デバイス(Windows、Surface)、ソフトウェア(Microsoft Office、Linked in)、クラウド/サーバー(Azure)という3つの事業分野がほぼ均等な比率で構成されています。もし、どこかの事業分野が悪くても他でカバーできる点が強みといえるでしょう。
時価総額の話に戻りますが、TeslaがFacebookを抜いて世界5位となりました。また、Facebookは社名をMetaに変更したのでGAFAM(海外ではFANNG)という総称も変わりそうです。
米国がテーパリング間近!インフレとサプライチェーンの乱れには注意
11月は2~3日にかけてFOMC(米国連邦公開市場委員会)があり、テーパリング(資産購入の減額)開始を発表する可能性が高いです。テーパリング開始は11月中旬か12月中旬あたりと予想されています。テーパリングは既に織り込み済みと思われますが、開始された際、株価に与える影響は意識しておく必要があると思われます。
市場は既に2022年の利上げ回数に意識がいっている様子であるため、今回のテーパリングの影響はそれほどないと思われます。しかし、2013年に起きたバーナンキショックで株価が急落した前例もあるため油断は禁物でしょう。
また米国ではインフレ(物価上昇)が続いており、収束する気配はありません。今のところ米国の企業業績は好調であるためスタグフレーション(不景気における物価上昇)の心配はないと思われますが、サプライチェーンの乱れによりApple、Amazonなどのような巨大企業でも決算を外すケースが出ていることには注意すべきでしょう。
2021年10月 米国市場振り返り
米国主要指数
2021年10月(10/4~10/29)、米国市場の各指数の動きは以下の通りでした。
S&P500:4357.05 → 4605.39 (変動値:+248.34 変動率:+5.70%)
ナスダック100:14791.87 → 15850.47 (変動値:+1058.05 変動率:+7.16%)
ラッセル2000:2241.63 → 2297.19(変動値:+55.56 変動率:-2.48%)
10月の米国市場はダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000と主要指数はすべて上昇。冒頭でも述べたとおり、ダウ、S&P500、ナスダック100は最高値更新しました。特にナスダック100が好調で+7%を超えて上昇しました。
米国市場は例年強い11月、最強のシーズンに突入していきます。S&P500は11月以降は翌年1月まで例年強いです。リスク材料もあるものの、基本的には強気でいきたいです。
以下は2021/10/29時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
年初来パフォーマンスでナスダック100がS&P500を上回りました。今年は米長期金利(米国10年国債利回り)が大きく上昇していますが、その中でもハイテク比率が高いナスダック100が主要指数のなかで一番伸びている点はハイテク企業の成長性の凄さを物語っているのではないかと思われます。
S&P500ヒートマップ
直近1ヶ月のS&P500ヒートマップ、各銘柄の動きは以下の通りです。
S&P500(直近1ヶ月の動き):finviz
2021年10月はほとんどのセクターが上昇しました。下落しているのは決済、通信セクターくらいといった印象です。
特筆すべきはTesla(テスラ)!米レンタカー大手から10万台受注
特筆すべきは、やはりTSLA(テスラ)でしょう。10月は月間+40%を超える暴騰をみせています。サプライチェーンが乱れる中でのミラクル好決算に続き、米レンタカー大手のHertz(ハーツ)から10万台の発注を受けて株価がさらに上昇しました。
ちなみにTesla(テスラ)の2020年の納車台数はおおよそ50万車のようです。そのため、Hertz(ハーツ)からの10万台の発注だけで今年の納車台数の1/5を占めるほどの割合となります。Hertz(ハーツ)に限らず他社も追随する可能性があるため、Tesla(テスラ)の株価はまだまだ上昇する可能性があります。引き続き、注目の企業です。
2021年10月為替相場振り返り
FX通貨強弱(直近1ヶ月の動き)
2021年10月、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。
10月相場は豪ドル高円安でした。豪ドルが強い要因は資源価格の高騰による影響が大きいとみます。円が弱い要因は、世界各国がテーパリング・利上げを行っていくなか「日本だけ」未だに金融緩和路線でいるためと思われます。
FX変動率・変動値
前述したとおり、10月は円安でした。むしろ円安は10月に限らず、今年ずっと続いています。今後も日本を除く世界各国はテーパリング・利上げを行っていく流れにあるため円安トレンドは今後も継続する可能性が高いと考えられます。
もちろん一時的にリスクオフで円高になる局面はあるかと思われます。しかしその局面で「円高が続くか?」と言われると続かない可能性の方が高いと思われます。なぜなら日本だけが「緩和路線」ですからね。大きなトレンド転換が起きない限りは円安路線は変わらないと思われます。
為替は引き続き、円安目線で見ていきたいところです。
コメント

10月の米国市場は下旬からリスクオン相場なりました。11月は米国市場は最強シーズンとなるため強気でいきたいです。
私個人としては10月下旬辺りから個別株を中心に買っていっております。売買動向については後日、Myポートフォリオの方でまとめさせていただきたいと思います。
為替相場は引き続き円安路線が続くと思われます。最近は短期売買はCFD取引メインであるため為替の売買はやっていないのですが、引き続き動向には見ていきたいと考えています。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
私、チャボはMyポートフォリオも公開しております。twitter(@jeimus_fuccon)にて米国株、FX(為替相場)について発信しているのでご興味ございましたらフォローよろしくお願いします!
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