先週(2021/10/18~22)、米国市場はダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000、全ての主要指数が上昇。ダウは最高値を更新するなど、力強い動きの週でした。
米国市場はアノマリーとして例年強い10月下旬に突入していきます。私自身も徐々に株のポジション比率を高めていっております。
先週を振り返りつつ、今後の展望について語っていきたいと思います。
テスラが好決算!株価は最高値を更新
先週はTSLA(テスラ)の決算があり、結果としては非常に素晴らしい内容でした。決算内容については、秀次郎さんがまとめてくださっているので引用させていただきます。
$TSLA Tesla, Inc(テスラ)Q3-2021決算:
・売上:$13.76B/YoY+56.88%(予想$13.62B)◎
・EPS:$1.86/YoY+145%(予想$1.58)◎
・生産:237,823台(YoY+64%)
・納車:241,391台(YoY+73%)◇ Outlook
年平均+50%の納車台数増加維持。ベルリン/テキサスで年内Model Y生産開始を目標。AH -0.33% pic.twitter.com/qdatg4h2vV
— 秀次郎@戦国のバレンティン (@hidejiromoney) October 20, 2021
売上高、EPS、生産台数、納車台数、すべて予想を上回りました。
今回の決算の何がすごいかというと、半導体不足によるサプライチェーンの乱れで他自動車メーカーが苦しむ中、TSLA(テスラ)はすべてにおいて予想を上回る数字を出してきたことです。周りが酷い状況であればあるほど、TSLA(テスラ)の決算の良さはより際立ちます。
粗利も改善されており、過去最高。時代は既にEVにシフトしていっているため、まさにあらゆる点で時代の最先端を走っている企業でしょう。
TSLA(テスラ)の決算を語る上では外せない、生産台数、納車台数も死角のない内容。ガイダンスについては、数年は年平均50%の納車台数増加を見込み、ベルリン・テキサス新工場建設進捗維持。サイバートラックはオースティン(テキサス州)生産を計画、進捗中とのこと。
以下は過去1年(2020/11~2021/10/24現在)のTSLA(テスラ)のチャートです。
日足チャートとしては、お手本のようなカップウィズハンドル(Cup with handle)を形成中。
テスラのこれまでのチャートの動きとしては、まず2020年11月にS&P500に取り入れられたことから急騰。2021年1月下旬にピークをつけた後40%ほど下落。2021年5月以降は右肩上がりの動きで2021年10月24日現在、最高値を突破しています。日足50日移動平均線(青線)と日足200日移動平均線(白線)も大きく上回っており、非常に強い動きです。
ちなみにカップウィズハンドル(Cup with handle)とは「オニール投資法」で広く知られるウィリアム・オニールが愛したチャートパターン「Cup with handle」を指します。大化け銘柄のチャートパターンから見出した法則性のひとつで、最もよく現れる買いのサインとされています。
カップウィズハンドル(Cup with handle)については、以下のチャートがわかりやすいです。TSLA(テスラ)は現在、Cup部分の終盤、もしくはハンドル部分の初期に位置していると思われます。
カップウィズハンドル(Cup with handle)は世界の機関投資家、ヘッジファンドの方々も意識しているため買いシグナルとしてはかなり精度が高いです。TSLA(テスラ)はカップウィズハンドル(Cup with handle)のHandle部分がまだ形成されていないため、一旦は少し落ちるかもしれません。しかし、そこは買い場と思われます。直近の動きはかなり強いため、ハンドル形成前にさらに上昇する可能性もあります。
カップウィズハンドル(Cup with handle)と成長株投資を詳しく紹介している、ウィリアム・オニールの「オニール投資法」の本に興味がある方はこちらからどうぞ。
現在、TSLA(テスラ)は「決算◎+ファンダメンタル◎+テクニカル◎」とあらゆる買い要素が揃っています。今後の伸び代も含めて個別株においては非常に有望な銘柄の一つと思われます。
私はTSLA(テスラ)は今後も買い増しもしつつ、ホールドしていく予定です。
米国市場の動き(2021/10/18~22)
米国主要指数
先週(2021/10/18~22)、米国市場の主要指数の動きは以下の通りでした。
S&P500:4471.38 → 4544.91(変動値:+75.53 変動率:+1.64%)
ナスダック100:15146.92 → 15355.07 (変動値:+208.15 変動率:+1.37%)
ラッセル2000:2265.65 →2291.27(変動値:+25.62 変動率:+1.13%)
以下は2021/10/17時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
ダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000、全ての主要指数が短期(週間)・中期(月間)・長期(年間)で上昇基調に戻ってきたためマーケットは非常に強気です。
S&P500は11月以降、翌年1月まで例年強いです。基本的に株は強気で問題ないでしょう。
ただ、米長期金利(米10年国債利回り)がやや上昇してきている点は注視すべきでしょう。上昇が加速するようであれば、グロース株が多いナスダックの株価には重しとなります。
VIX(恐怖指数)は15.44と市場はかなり楽観ムードです。楽観に偏りすぎているため、どこかでVIX指数が一時的に上昇する可能性はあるかもしれません。
S&P500ヒートマップ
先週(2021/10/18~22)、S&P500ヒートマップの各銘柄の動きは以下の通りでした。
S&P500(直近1週間の動き):finviz
先週は全体的には強かったですが、一部の銘柄は弱かったです。特にPYPL(ペイパル)、INTC(インテル)、IBM(アイビーエム)が大きく売られました。また、CCL(カーニバル)、BKING(ブッキング)など旅行・観光セクターの銘柄もかなり売られています。
GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)もGoog(グーグル)、AMZN(アマゾン)が下落するなど明暗が分かれる結果となってます。GAFAMは今週、決算を控えるため注目したい展開です。
今週はGAFAMの決算に注目!
今週はGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の決算があるため、引き続き注目の週となります。その他の注目企業としてはSHOP(ショッピファイ)、AMD(エーエムディ)、VISA(ビザ)、MCD(マクドナルド)、MRK(メルク)、XOM(エクソンモービル)などがあります。
決算スケジュールはEarning Whispersより引用させていただきます。
#earnings for the week https://t.co/lObOE0dgsr $AAPL $AMZN $FB $AMD $MSFT $GOOGL $UPS $BA $SHOP $F $GM $GE $XOM $V $OTIS $TZOO $TWTR $KO $MA $MMM $X $LMT $CAT $ABBV $MCD $KMB $JBLU $BMY $SBUX $TDOC $SPOT $LII $RTX $ENPH $CVX $HOOD $MRK $WM $QSR $HAS $MO $PKG $TXN $LLY $TWLO pic.twitter.com/4c5I34RYdx
— Earnings Whispers (@eWhispers) October 23, 2021
注目企業の決算スケジュールは以下にまとめました。
MSFT(マイクロソフト):10/26(火)After Close
GOOG(グーグル):10/26(火)After Close
FB(フェイスブック):10/25(月)After Close
AMZN(アマゾン):10/28(木)After Close
SHOP(ショッピファイ):10/28(木)Before Open
AMD(エーエムディ):10/26(火)After Close
VISA(ビザ):10/26(火)After Close
MCD(マクドナルド):10/27(水)Before Open
MRK(メルク):10/28(木)Before Open
XOM(エクソンモービル):10/29(金)Before Open
為替相場の動き(2021/10/18~24)
FX通貨強弱
先週(2021/10/18~24)、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。
FX変動率・変動値
2021/10/24時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
為替相場は加速していた円安がようやく落ち着いてきました。世界各国がテーパリング・利上げを行っていくなか相変わらず「日本だけ」未だに金融緩和路線でいるため、引き続き円安路線と思われます。しかし、マーケットはリスクオンにやや傾いている傾向に感じるため一時的な円高には注意したい展開です。
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先週はテスラの決算は素晴らしかったです。テスラホルダーの私はしっかり買い増しも行いました。もし落ちる局面があれば、さらに買い増していきたいと思っています。
その他の個別株にも買いを入れており、株はポジション比率を徐々に高めていっています。今週はGAFAM(Google、Apple、Amazon、Microsoft)の決算もあるため、引き続き注目したい展開です。
為替相場は円安がようやく一服。今後の動きに注目したいですね。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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