先週(2021/10/11~15)、米国市場はダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000、全ての主要指数が上昇。週の後半にかけて上昇する強い動きでした。
これまでは買い場はまだ先とみていましたが、S&P500が日足50日移動平均線を明確に越えてきたため方針を強気転換したいと思います。アノマリーとしても米国市場は10月下旬から翌年1月まで例年強いです。
とはいえ、まだリスク材料もあるため、いきなりフルインベストではなく徐々にフルインベストにもっていく方針でいきたいと考えています。
先週を振り返りつつ、今後の展望について語っていきたいと思います。
米国市場はいよいよ買い場到来!?
冒頭でも述べた通り、S&P500が日足50日移動平均線を明確に越えてきました。日足50日移動平均線を越えてきたことに着目した理由については、世界の機関投資家、ヘッジファンドの方々は日足50日移動平均線と日足200日移動平均線を見てトレードしているためです。
つまり、日足50日移動平均線を明確に越えたということは世界の機関投資家、ヘッジファンドの方々が買い目線に切り替えてくる可能性が十分ありうると考えられます。テクニカル分析は「みんなが注目している内容」であればあるほど精度が上がる傾向にあります。今回のS&P500が日足50日移動平均線を明確に越えてきたことは「みんなが注目している内容」です。
以下は2021年からのS&P500のチャートです。
今年(2021年)、日足50日移動平均線(白線)を明確に下回ったのは3月と9月のみ。それ以外ではS&P500は日足50日移動平均線(白線)を上回った位置で推移しています。去年(2020年)の9月と10月も日足50日移動平均線(白線)を下回りましたが、明確に越えてから今年の3月まで割り込むことはありませんでした。
これだけでも日足50日移動平均線(白線)を越えたことが買いシグナル材料として十分強いことわかるかと思われます。そして、実際に先週の金曜日にそれが起きたわけです。
S&P500は11月以降は翌年1月まで例年強いです。この上昇を狙うのであれば今が動く時でしょう。
目先のリスク材料は以下のとおりと思われます。しかし、それを込みしても株は買いと判断します。
・米国は11月~12月にテーパリング開始予定(おそらく織り込み済み?)
・米長期金利(米10年国債利回り)の急上昇
・サプライチェーンの乱れ
・インフレ(物価上昇)の長期化リスク
・スタグフレーションの可能性(不況下におけるインフレ)
・中国恒大集団(エバーグランデ)のデフォルト危機
米債務上限問題とテーパリングについては期限と開始時期がほぼ決まっているため、懸念するほどのリスク要因ではないと思われます。最も懸念すべきはインフレの長期化、そこからスタグフレーションとなる展開でしょう。
今から個別株に投資するのであれば、インフレに強いプライシングパワー(価格設定力)がある企業の方が良いでしょう。プライシングパワー(価格設定力)がある企業というのは、値上げできるだけの力がある企業という意味です。
プライシングパワー(価格設定力)がある企業に検討がつかない場合、VTI(全米株式インデックス)かS&P500に投資すると良いと思われます。ちなみにハイパーグロース株はその対局にあるため、ここから積極的に投資していく場合は注意が必要と思われます。
米国市場の動き(2021/10/11~15)
米国主要指数
先週(2021/10/11~15)、米国市場の主要指数の動きは以下の通りでした。
S&P500:4391.35 → 4471.38(変動値:+80.03 変動率:+1.82%)
ナスダック100:14820.75 → 15146.92 (変動値:+326.17 変動率:+2.20%)
ラッセル2000:2233.09 → 2265.65(変動値:+32.56 変動率:+1.46%)
先週の米国市場はダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000、全ての主要指数が上昇。週の後半にかけて上昇する強い動きでした。
また、米長期金利(米10年国債利回り)が先週から下落しています。米長期金利はここ1ヶ月で一時20%を越える急上昇をしておりましたが、ようやく落ち着いてきたように感じます。
VIX(恐怖指数)も一時20を越えていましたが、今は16.3と下落傾向にあります。
リスク材料もあるため油断はできませんが、キャッシュポジションがあるのであれば徐々に株に資金を移していって良いのではないかと考えています。
以下は2021/10/17時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
S&P500ヒートマップ
先週(2021/10/11~15)、S&P500ヒートマップの各銘柄の動きは以下の通りでした。
S&P500(直近1週間の動き):finviz
先週は全面高の展開でした。FB(フェイスブック)などコミュニケーションサービスとヘルスケアのセクターがやや弱いでかったですが、それ以外のセクターはどれも強かったです。
特に一般消費財のセクターが強く、中でもTSLA(テスラ)、LOW(ロウズ)などは週間6~7%以上上昇しています。私見ですが今、TSLA(テスラ)はテクニカル、ファンダメンタル、全てにおいて好材料が揃っているため「買い」だと思っています。
TSLA(テスラ)の好材料はTwitter上でつぶやいているので引用させていただきます。あくまで私見であるため確実性を重視するのであれば、決算を確認後に動いたほうが無難と思われます。
$TSLA
テスラは買い。
チャートは今、カップウィズハンドル形成期。動きもひたひた上がる最も強い動き。前日は3%を超える上昇。半導体不足の中、直近で納車台数の予想を上回ってきてる点も大きい。
来週の決算も良い可能性大。テクニカル、ファンダメンタル全ての要素で買いシグナルが出てる。 pic.twitter.com/0cjF7FsPnq
— チャボ@米国株投資&FX (@jeimus_fuccon) October 16, 2021
今週はテスラの決算に注目!
今週は水曜の引け後にTSLA(テスラ)の決算もあるため注目しています。その他の注目企業としてはNFLX(ネットフリックス)、JNJ(ジョンソン&ジョンソン)、DHR(ダナハー)、POOL(プール)、PG(プロクター&ギャンブル)などがあります。
決算スケジュールはEarning Whispersより引用させていただきます。
#earnings for the week https://t.co/lObOE0dgsr $TSLA $NFLX $JNJ $CLF $SNAP $VZ $ASML $T $INTC $HAL $ERIC $NUE $UAL $PG $STT $LRCX $STLD $AAL $SI $ACI $FCX $WGO $ABT $CROX $ISRG $PM $LUV $PHG $AXP $CMG $NEE $KSU $MAN $ALLY $BX $NDAQ $VLO $LVS $BK $SYF $SAM $IBM $ANTM $DHR $AN pic.twitter.com/daSutw1nHX
— Earnings Whispers (@eWhispers) October 16, 2021
注目企業の決算スケジュールは以下にまとめてみました。
NFLX(ネットフリックス):10/19(火)After Close
JNJ(ジョンソン&ジョンソン):10/20(火)Before Open
DHR(ダナハー):10/21(火)Before Open
POOL(プール):10/21(火)
PG(プロクター&ギャンブル):10/20(火)Before Open
為替相場の動き(2021/10/11~15)
FX通貨強弱
先週(2021/10/11~15)、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。
FX変動率・変動値
2021/10/17時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
先週(2021/10/11~17)の為替相場は円安が止まりません。先週は円安がさらに進んでおり、直近一ヶ月でクロス円はすごい勢いで円安が進んでいます。背景としては世界各国がテーパリング、利上げを行っていくなか「日本だけ」未だに金融緩和路線でいるためでしょう。
円安の背景については、FXi24記者 越後屋さんがわかりやすく説明してくださっていたため引用させていただきます。
東京市場、円が全面安…改めて張っておきます
FRB:11月か12月テーパリング開始、来年末に利上げか
BOE:11月にも利上げか
ECB:来年テーパリングか
BOC:来年利上げか
RBA:テーパリング開始済
RBNZ:利上げ開始済
MAS:金融引き締め開始済日銀:躊躇なく追加緩和
— FXi24記者 越後屋 (@echigoya_08) October 14, 2021
さすがにここ2週間の動きは行き過ぎな印象があるため、一旦は下落するかもしれません。しかし、世界各国のテーパリング、利上げ路線継続が続くのであれば円安トレンドはまだ続くと思われます。
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米国株はついに買い場到来!?突然の強気転換の理由は、S&P500が日足50日移動平均線を明確に越えてきたためです。リスク材料もあるため油断はできませんが、キャッシュポジションを徐々に株に資金を移していこうと考えています。また今週はテスラの決算があるため注目したいです。テスラは私個人としては買いとみています。
為替相場は円安が止まりません!もはや…どこまで行くのやら。。さすがに行き過ぎな動きなので一旦は調整がくると思われますが、世界各国のテーパリング、利上げ路線継続が続くのであれば円安トレンドはまだ続くと思われます。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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