【米8月雇用統計、予想下回る】テーパリングは先送り?今週はレイバーデー明けの株と為替の動きに注目!|2021年9月5日更新

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先週(2021/8/30~9/3)の米国市場は、先週に続いてリスクオンムードが継続。ダウは少し下げたものの、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000すべて上昇しました。

9/3(金)に発表された米国8月雇用統計は雇用者数が予想を大きく下回りました。今回の雇用統計の結果を受けてテーパリング(緩和縮小)が先送りされる可能性が出てくるかもしれませんが、長期金利(米国10年国債)が上昇している点には注目したいところです。

今週は9/6(月)は米国がレイバーデーとなるため休場となります。例年、レイバーデー明けは相場の雰囲気が変わりやすいためトレンド転換に注意したいところです。ちなみに去年(2020年)は9/3~9/24の期間にS&P500が約10%ほど下げています。警戒するに越したことはないでしょう。

先週の相場を振り返りつつ、今後の展望について語っていきたいと思います。

まとめ

  • 米国8月雇用統計、市場予想を下回る。テーパリングは先送り?
  • ズームビデオが初の決算ミス!Q3ガイダンスが予想を下回る。
  • レイバーデー明け(9/7)はトレンド転換に注意!
  • 去年(2020年)は9/3~9/24の期間にS&P500が約10%ほど下落。
  • 為替はドル、円、ユーロ、ポンド、豪ドル各indexを深堀り。

米国8月雇用統計は市場予想を下回る

前述したとおり、9/3(金)に発表された米国8月雇用統計は雇用者数が予想を大きく下回りました。先月のジャクソンホールでパウエルFRB議長は「テーパリング(金融緩和の縮小)は年内が適切」と発言しておりましたが、今回の雇用統計の結果を受けてテーパリングが先送りされる可能性が出てくるかもしれません。

しかし、長期金利(米国10年国債)が上昇している点には注目したいところです。長期金利が上昇しているということは、債券が売られているということ。テーパリング継続なら長期金利は下落するはずなので、これは逆行する動きと思われます。これを無視して株をすぐに買いに行くはやや時期尚早ではないかと感じています。

米国8月雇用統計の詳細については、日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。

今週は緩和継続による期待感から株高となるか、あるいは雇用統計の悪い数字とレイバーデー明けから雰囲気が変わってトレンド転換となるか、注目したいです。

ズームビデオが初の決算ミス

先週は8/30にZM(ズームビデオ)の決算が発表されましたが、初の決算ミス。Q3ガイダンスが予想を下回り、株価は今週だけで-12.48%の暴落。

売られた理由は、成長の鈍化が嫌気されたためと思われます。グロース株はその成長性から買われているわけですから、成長性が鈍化したら売られるということでしょう。ZM(ズームビデオ)の場合、期待値が高かった点も下落に拍車をかけた印象を受けます。

ZM(ズームビデオ)は私も去年から持っていましたが、今回の決算結果を受けて売りました。成長性に期待して買っていたわけですから、その成長性が鈍化したのであればホールドする理由はありません。将来的に上昇する可能性は十分ありますが、当面は死に金になるでしょう。それなら調整局面に備えてキャッシュにした方が良いという判断です。

ZM(ズームビデオ)はグロース株投資の酸いも甘いも経験させてもらったので勉強になりました。

米国市場の動き

米国主要指数(8/27~9/3)

先週(2021/8/27~9/3)、米国市場の各指数の動きは以下の通りでした。

米国主要指数 | 8/27~9/3の動きダウ:35455.81 → 35369.1 (変動値:-86.71 変動率:-0.24%)
S&P500:4509.38 → 4535.42(変動値:+26.04 変動率:+0.58%)
ナスダック100:15432.95 → 15652.86 (変動値:+219.91 変動率:+1.42%)
ラッセル2000:2277.15 → 2292.05(変動値:+14.90 変動率:+0.65%)

冒頭で述べたとおり、先週(2021/8/30~9/3)の米国市場は先週に続いてリスクオンムードが継続。ダウは少し下げたものの、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000すべて上昇しました。

当ブログでは前々から申していますが、S&P500の平均月次パフォーマンスは9月は年間最低の月となります。今週はいよいよレイバーデーとなるためレイバーデー明けとなる9/7以降はトレンド転換に注意したいところです。

以下は2021/9/5時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。

S&P500ヒートマップ(8/30~9/3)

先週(2021/8/30~9/3)のS&P500ヒートマップ、各銘柄の動きは以下の通りです。

S&P500(直近1週間の動き):finviz

主にハイテクセクター、ヘルスケアセクター、不動産セクターを中心に堅調でした。対して銀行、決済関連の銘柄が低調でした。

為替相場の動き

FX通貨強弱(8/30~9/3)

先週(2021/8/30~9/3)、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。

FX変動率・変動値(8/30~9/3)

2021/9/5時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。

先週はリスクオン継続でドル安円安でした。豪ドルが特に強く、ポンド、ユーロも強かったです。

直近1ヶ月の通貨強弱は以下の通りです。

直近1ヶ月の通貨の動きは豪ドルが急落から急騰。ドルと円が急騰から下落と方向感のない動きをしています。9月に入って為替相場も流れが変わる可能性もあるため、方向感が出るまでは決め打ちなどはせずに方向感が出てから動きたい流れです。

ドルインデックス

チャートはドルの動きだけを表したドルインデックス日足です。

ドルインデックス(日足チャート):TradingView

ドルインデックスはドル安の影響で直近のところ下落中です。ドルインデックスは8月下旬に93.17(中段の青線)を突破しましたが、その後は下落。現在は92.117で推移。92.117付近はサポートも多いためサポートが入って上昇に転ずるか、そのまま下落していくか注目したいです。

以下はドルのシーズナルチャートです。


ドルシーズナルチャート:Equityclock

9月(背景黄色のエリア)はドル安になりやすい傾向にあります。シーズナルサイクルに沿う場合、さらにドル安が進む流れとなりそうですが…如何に。

円インデックス

チャートは円の動きだけを表した円インデックス日足です。

円インデックス(日足チャート):TradingView

円インデックスはレンジ相場です。現在の円インデックスは91.04で推移。90.97(中段の青線)付近でもあり、このあたりはサポートとレジスタンスが集中しているため方向感がつかみづらい状況です。

現在はどちらに動くかわかりづらいため、方向感が出るまでは俯瞰に徹し、方向感が出てから動いたほうが無難でしょう。

以下は円のシーズナルチャートです。


円シーズナルチャート:Equityclock

9月(背景黄色のエリア)は乱高下が激しい月です。しかし、円は9月中旬から10月末にかけて円高傾向になりやすい傾向にあります。

ユーロインデックス

チャートはユーロの動きだけを表したユーロインデックス日足です。

ユーロインデックス(日足チャート):TradingView

ユーロは8月下旬から急反発しています。現在のユーロインデックスは118.79で推移。今の勢いであれば119.10(上段の青線)を突破する可能性は十分あります。しかし、長期的には下落トレンドである点、上昇が急すぎる点を踏まえると一旦は下げる可能性もあります。ロング(買い)を狙う場合、調整下落後に逆三尊を形成後、サポートを確認してから狙ったほうが良いのではないかと思われます。

以下はユーロのシーズナルチャートです。


ユーロ シーズナルチャート:Equityclock

9月(背景黄色のエリア)はユーロは強いです。ユーロは既に上昇しているため、トレンドがどこまで続くか注目したいです。

ポンドインデックス

チャートはポンドの動きだけを表したポンドインデックス日足です。

ポンドインデックス(日足チャート):TradingView

ポンドは8月下旬から急反発しています。現在のポンドインデックスは138.60。今の勢いであれば7月につけた139.89(上段の青線)くらいまで上昇する可能性はあります。しかし、長期的には下落トレンドである点、上昇が急すぎる点を踏まえると一旦は下げる可能性もあります。ロング(買い)を狙う場合、調整下落後に逆三尊を形成後、サポートを確認してから狙ったほうが良いのではないかと思われます。

以下はポンドのシーズナルチャートです。


ポンド シーズナルチャート:Equityclock

9月(背景黄色のエリア)はポンドは強い傾向にあります。ポンドは既に上昇しているため、トレンドがどこまで続くか注目したいです。上昇トレンドが一服すると下落トレンドに転換する可能性もあるため深追いには注意したいところです。

豪ドルインデックス

チャートは豪ドルの動きだけを表した豪ドルインデックス日足です。

豪ドルインデックス(日足チャート):TradingView

豪ドルは8月下旬から急反発しています。現在の豪ドルインデックスは74.58で推移。今の勢いであれば75.63(上段の青線)くらいまで上昇する可能性はあります。しかし、上昇の勢いが急すぎること、大きな流れでは下降トレンドであることを踏まえると、ここからロング(買い)でついていくよりもトレンド転換後にショート(売り)を狙った方が分が良いのではないかと思われます。

以下は豪ドルのシーズナルチャートです。


豪ドル シーズナルチャート:Equityclock

9月(背景黄色のエリア)は乱高下が激しい月です。豪ドルは既に上昇しているため、この流れがしばらく続くかもしれません。しかし、上昇トレンドが一服すると下落トレンドに転換する可能性が高いと思われます。

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チャボ
チャボ

今週の9/6(月)はレイバーデーであるため米国市場は休場です。レイバーデー明けとなる9/7以降はマーケットの雰囲気が変わる可能性が高いため注意が必要でしょう。私、チャボは現在はキャッシュ比率30%くらいにして既に調整局面に備えています。
為替は8月下旬からリスクオンが継続していますが、今週から相場の雰囲気が変わるか注目したいです。

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

私、チャボはMyポートフォリオも公開しております。twitter(@jeimus_fuccon)にて米国株、FX(為替相場)について発信しているのでご興味ございましたらフォローよろしくお願いします!

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