先週(2021/8/16~8/20)の米国市場は主要指数がすべて下落。ダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000すべて下落しました。金曜日に大きく反発しましたが、今週はジャクソンホール会議を控え、9月はレイバーデー明けあたりから下落相場に突入しそうな気配が漂ってきました。9月はS&P500のパフォーマンスが年間もっとも冴えない月なので下落に備えるのが吉でしょう。
為替は先週はドル高円高でした。特にポンドと豪ドルが弱く、これらの通貨ペアを大きく下落する週となりました。私、チャボは主に豪ドルショートで久々に大きく利益ととることができました。こちらも今週はジャクソンホール会議も控えているので上値は重く、下値も堅い、神経質な動きになりそうに感じています。
先週の相場を振り返りつつ、今後の展望について語っていきたいと思います。
今週はジャクソンホール会議に注目
今週の注目はジャクソンホール会議となります。8/27(金)23時にパウエルFRB議長の講演があります。ここでテーパリングについてに前向きな発言があった場合、株価が崩れるリスクがあるため注意したいところです。
ジャクソンホール会議の詳細については、日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。
◆3分で
金融市場が注目する8/27の「ジャクソンホール会議」。「そもそもなにそれ?」といったところから注目点や市場への影響を3分で読めるようまとめています。ひとつ前のツイートの「テーパリング」解説と連動していますので、よければそちらもご覧ください。会議後も解説をツイートする予定です pic.twitter.com/GouH03y4oK— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) August 21, 2021
米国市場の動き
米国主要指数(8/16~8/20)
先週(2021/8/16~8/20)、米国市場の各指数の動きは以下の通りでした。
S&P500:4467.99 → 4441.68(変動値:-26.31 変動率:-0.59%)
ナスダック100:15136.68 →15092.57 (変動値:-44.11 変動率:-0.29%)
ラッセル2000:2247.76 → 2167.60(変動値:-55.51 変動率:-2.50%)
冒頭で述べたとおり、先週の米国市場は主要指数はすべて下落。ダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000すべて下落しました。金曜日に急反発したたため軽微な下落に感じますが、数字で見る以上に警戒すべき状況でしょう。
私見ながら、9月以降の下落リスク要因を並べてみました。
・直近の株価の上値が重い。(ラッセル2000は既に下落中)
・レイバーデー(9/6)明けは毎年、相場の流れが変わりやすい。
・直近の米国市場の経済状況は良い。そのため年内テーパリング開始の可能性が高い。
・中国、日本などアジアの市況は悪化。
・アフガン問題、米中対立、半導体不足など火種も増えてきている。
S&P500の平均月次パフォーマンスは9月は見ての通り、年間最低の月となります。その他にも割と下落材料が揃ってきたように感じています。なんにせよ、9月下落の確率はかなり高いのでキャッシュ比率を高めるなりして備える必要はあるでしょう。
以下は2021/8/21時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
S&P500ヒートマップ(8/16~8/20)
先週(2021/8/16~8/20)のS&P500ヒートマップ、各銘柄の動きは以下の通りです。
S&P500(直近1週間の動き):finviz
全体的に強弱まちまちといった動きです。強いのは一部の銘柄だけといったところです。
為替相場の動き
FX通貨強弱(8/16~8/20)
先週(2021/8/16~8/20)、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。
FX変動率・変動値(8/16~20)
2021/8/21時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
先週はドル高円高が進みました。特にポンドと豪ドルが弱く、これらの通貨ペアを大きく下落する週となりました。ブログにて8月の円高豪ドル安のアノマリーについてに言及しておりましたが、今年も健在だったという結果となりました。
今週はジャクソンホール会議があるため、それまでは上値は重く、下値も堅い、神経質な動きに神経質な動きになるかと思われます。大きな動きが出るのはジャクソンホール会議後、もしくは9月のレイバーデー明けとなるとみています。
円インデックス
チャートは円の動きだけを表した円インデックス日足です。
円インデックス(日足チャート):TradingView
先週は円高に振れましたが、円インデックスはそこまで上昇していません。現在の円インデックスは91.09。90.38(下段の青線)でサポートがあるものの、91.68(上段の青線)にレジスタンスもあります。ここから抜けた方についていくべきでしょう。
以下は円のシーズナルチャートです。
円シーズナルチャート:Equityclock
8月(背景黄色のエリア)は円高になる傾向が強いです。先週大きく円高が進行したのでさらなる円高が進むかは懐疑的です。クロス円については方向感を見極めたいところです。
ドルインデックス
チャートはドルの動きだけを表したドルインデックス日足です。
ドルインデックス(日足チャート):TradingView
先週はドル高に振れましたため、ドルインデックスは大きく上昇。93.17(上段の青線)でレジスタンスを突破して上昇トレンドが加速しています。現在のドルインデックスは93.46。現状の流れでは押し目買いが有効な流れです。今週ドル高がさらに加速すれば94を狙ってくるかもしれません。
以下はドルのシーズナルチャートです。
ドルシーズナルチャート:Equityclock
8月(背景黄色のエリア)はややドル高になる傾向にあります。現在はドル高トレンドが発生しているため、今週中はドル買いで攻めても問題はなさそうです。
豪ドルインデックス
チャートは豪ドルの動きだけを表した豪ドルインデックス日足です。
先週は豪ドルに大きく振れました。。現在の豪ドルインデックスは71.31。ここからさらに下げるのであれば70.52(下段の青線)くらいまで落ちる可能性があります。とはいえ、下落スピードが早いため一旦は反発も視野に入れておきたいところです。
以下は豪ドルのシーズナルチャートです。
8月(Aug背景黄色のエリア)は豪ドル安の傾向が強いです。先週、豪ドル安が加速したためアノマリーは健在でした。今週もまだ豪ドル安は狙えるかと思えますが、既に下落しているため、ここからの更に下落しても下落幅は限定的と見た方が無難でしょう。
コメント

9月も近づいてきて、そろそろ調整下落局面も近づいてきたように感じています。米国市場は毎年9月レイバーデー明けに景色が変わりやすいため警戒に越したことはないでしょう。株式市場は退場しないこと、生き残ることで恩恵を享受できるため、基本は守りを軸にじっくり資産を増やしていきたいところ。攻め時は確実にくるはずなので今は待ちに徹したいと思います。
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