先週(6/28~7/2)の米国市場は堅調に上昇。7/2(金)に発表された米国6月雇用統計は雇用者数が予想を上回るも失業率は予想より悪い結果で強弱まちまちの結果でした。米長期金利(米国10年国債利回り)は低下したことから株価にはポジティブに働いた様子でした。
まとめ
- 米国6月雇用統計は強弱まちまち。結果を受けて米長期金利は低下。
- 6月の米国市場はナスダック100が絶好調!S&P500も上昇。ダウは小幅上昇も勢いはなし。
- 個別株はGAFAMが絶好調!SAAS銘柄、ハイパーグロース株も急騰!
- 5月好調だった資源株、銀行株、景気敏感株は低調。
- SBI・Vシリーズ現金プレゼントキャンペーン実施中!クレカ積立でVポイントももらえる。
- 為替相場はドル高!円安はそろそろ底打ちの気配か。
米国6月雇用統計
米国6月雇用統計は雇用者数が市場予想70万人増のところ結果85万人増。失業率は市場予想5.7%のところ結果5.9%と強弱まちまちの展開でした。
米国6月雇用統計の詳細については、日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。
【速報】🇺🇸雇用統計
・6月 85万人増
・市場予想 70万人増
・米株先物は発表前後で大きく動かず★今週末に米雇用情勢の解説ツイートを予定しています。人手不足など最近事例のほか、コロナ後の流れをザックリ振り返ります pic.twitter.com/F87Zr2h3aN
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) July 2, 2021
米長期金利が下がったということは、今回の米雇用統計はテーパリング観測が早まるほどの内容ではないと判断されたということでしょう。おそらく7月の間は株の大崩れはなさそうです。
やはり注目は8月末に予定されているジャクソンホール。その前後で株に大きな動きが出る可能性は高そうです。状況次第ではジャクソンホール後に個別株はある程度整理する必要があるかもしれません。
2021年6月米国市場振り返り
米国主要指数(2021年6月振り返り)
2021年6月(6/1~7/2の期間)、米国市場の各指数の動きは以下の通りでした。
S&P500:4204.13 → 4352.33 (変動値:+148.2 変動率:+3.53%)
ナスダック100:13686.51 → 14727.63 (変動値:+1041.12 変動率:+7.61%)
ラッセル2000:2266.449 → 2268.972 (変動値:+36.79 変動率:+1.62%)
6月はナスダック100が絶好調でした。5月は主要指数の中で唯一下落しており不調でしたが、6月は素晴らしい急騰を見せてくれました。
ナスダック100が好調だった要因は、米長期金利が下落したからでしょう。6/1時点では1.579%でしたが7/4現在は1.426%で推移しており、先月に比べたら10%近く下がっています。
しかし長期金利が急騰した場合、5月の時のような不調な時期がくると思われるため、ここで強気になりすぎないよう注意したいところです。
S&P500も好調に推移。ラッセル2000も伸びましたが、ダウはわずかな伸びに留まりました。
やはり、米長期金利が下がる局面ではダウは伸びが鈍いです。米長期金利が下がるということは債券が買われているということなので市場参加者は既にテーパリング後の景気後退を意識しているということでしょう。ダウ構成銘柄に多いバリュー株は現状割高な水準にいるため、ここから更に上値を狙っていくのは厳しいと思われます。
以下は2021/7/3時点の2021年の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
S&P500ヒートマップ(2021年6月振り返り)
直近1ヶ月(2021年6月)のS&P500ヒートマップ、各銘柄の動きは以下の通りです。
S&P500(直近1ヶ月の動き):finviz
GAFAMなどハイテク株が絶好調!
2021年6月はGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)を中心としたハイテク株が絶好調でした。特にアップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)は10%を越える上昇をしており、S&P500の上昇を牽引しました。
GAFAMの中ではここから面白いのはアップル(AAPL)とアマゾン(AMZN)でしょう。新値を突破した場合、上昇が加速する可能性があります。マイクロソフト(MSFT)、グーグル(GOOGL)、フェイスブック(FB)は既に高値にいるため現在の水準ではそこまで投資妙味はないとみています。
エヌビディア、アドビなどはGAFAMを凌ぐ上昇!
絶好調だったGAFAMを凌ぐ上昇をみせた銘柄がエヌビディア(NVDA)とアドビ(ADBE)でした。両銘柄とも月間で20%を越える上昇。エヌビディア(NVDA)は現時点で年間50%を越える上昇をみせており、まさに旬な銘柄です。ただ、上昇の角度が急なのでここから入るのは注意が必要とみています。
アドビ(ADBE)は6月に入ってから急上昇しております。こちらはサブスクリプション銘柄なのでSAAS(Software as a Service)銘柄の上昇の動きに連動した動きとみています。SAAS銘柄が上がり続ける限りアドビ(ADBE)も上がるでしょう。
ハイパーグロース株、SAAS銘柄も急騰!
ハイパーグロース株はロク(ROKU)、TTD(トレードデスク)、ニオ(NIO)などが急騰!SAAS(Software as a Service)はズーム(ZM)、クラウドストライク(CWRD)、ドキュサイン(DOCU)、トゥイリオ(TWLO)などが大きく上昇しました。米長期金利が下落している現状でこれらの銘柄は上昇しやすいです。
しかし、米長期金利が上昇する局面では厳しい地合いが想定されます。とはいえ、テーパリング後の景気後退局面が想定されればイチ早い回復も狙えると考えられます。ハイリスクハイリターンな銘柄群なので持ちすぎず、削りすぎず、資産管理をしっかりとすべきセクターとみています。
資源株、銀行株、景気敏感株は下落
5月にあげていた資源株、銀行株、景気敏感株は軒並み下落しました。これらのセクターも米長期金利次第でしょう。景気拡大が意識されてくれば、再度上昇してくるとみています。
ハイテク株やハイパーグロース株とは対局に位置するため、ポートフォリオの一部には組み込んでおきたいセクターです。
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2021年6月為替相場振り返り
FX通貨強弱(直近1ヶ月の動き)
2021年6月(6/1~7/2の期間)、為替相場の動きは以下の通りでした。
6月はドルが非常に弱かったです。また円が意外とそこまで弱くなく、ユーロ、ポンド、豪ドルが低調でした。
FX変動率・変動値
6月はドル高でした。米長期金利が下落する中でもドル高の動きだったため、為替相場は将来のドル高を意識しているのではないかと思います。
円は今年ずっと弱かったですが、6月はドルに次ぐ強さだったため円安トレンドもそろそろ一服する可能性があるかもしれません。
ポンドは今年の最強通貨でしたが、そろそろ強さに陰りがみられつつあります。ユーロと豪ドルは元々ポンドより勢いがないですし、強くなる兆しは今のところはないため基本は売り目線で良いかと思います。
今後の流れとしてはドル買いで攻めるのが良いと思えます。
コメント

6月の米国市場はナスダックが予想以上に強かったです。7月はアノマリー的には強いため上昇相場を期待しています。しかし、8~9月は調整局面がくるとみているためインデックス投資以外は流れに身を任せるのが無難と見ています。
為替はドルが強いです。長かった円安トレンドにも少し陰りが見えつつあるためクロス円も注意が必要です。ポンドも強さに陰りが見えてきているので注意が必要ですね。
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