先週(6/21~6/25)は株も為替も急回復!リスクオンの株高円安となりました。私、チャボはトレンド転換を警戒しておりましたが杞憂に終わる結果となりました。
まとめ
- パウエルFRB議長、議会証言にて「早期利上げ、急がず」
- バイデン大統領、1兆ドルのインフラ投資法案の合意を発表
- 米主要指数は先週ダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000すべて上昇!全セクター上昇で一足早いサマーラリー突入か
- テスラが復調の兆し!ロク、トレードデスク、ウェルズ・ファーゴなど急騰
- 海外有名投資家Puru Saxena氏「将来性のある最高のビジネスを長期で保有せよ」
- SBI・Vシリーズ現金プレゼントキャンペーン第1弾終了間近!第2弾、積立買付が開始
- 為替相場は円安!2021年・円の行方(ゆくえ)
米国市場の動き
先週(6/21~6/25)の米国市場はFOMC(米連邦公開市場委員会)の急落を埋める急回復!一足早いサマーラリーへ入ったかのような上昇でした。FOMCをキッカケとした急落を、市場は過剰反応と判断したということでしょう。
FRB早期利上げ急がず。1兆ドルのインフラ投資法案が合意
先週はパウエルFRB議長の議会証言がありました。内容としては早期利上げ懸念を強めるものではなく、米長期金利は低下。株価にとって追い風となりました。さらにバイデン大統領が1兆ドルのインフラ投資法案の合意を発表し、こちらも株価にとって追い風となりました。
1兆ドルのインフラ投資法案の詳細については、日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。
🇺🇸1兆ドル
・インフラ投資法案、バイデン大統領が超党派の上院議員と合意
・EV充電拠点や道路など整備
・米大統領の2兆ドル規模の計画の一部切り出す
・財源に法人増税盛り込まず
・政府は速やかな可決を目指すが、成立するかはなお不透明
・株価は上昇→S&P500最高値— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) June 24, 2021
先週はポジティブなニュースが多く、株式市場には良い環境でした。7月の株価は例年堅調な傾向にありますので、当面はこのまま緩やかな上昇が続くと思います。
しかし、8月以降はどこかで厳しい調整局面がくるとみているので強気になりすぎないよう気をつけつつ、アセットアロケーション(資産配分)を管理していきたいところです。
米国主要指数(6/21~6/25)
2021/6/21~6/25、米国市場の各指数の動きは以下の通りでした。
S&P500:4166.46 → 4280.69(変動値:+114.99 変動率:+2.74%)
ナスダック100:14049.58 → 14345.18 (変動値:+295.6 変動率:+2.10%)
ラッセル2000:2237.74 → 2334.4(変動値:+96.66 変動率:+4.32%)
今週はダウ、S&P500、ナスダック100、ラッセル2000全ての主要指数が上昇。S&P500は最高値を更新しており、ナスダック100とラッセル2000も最高値圏で推移。ハイテク株、グロース株、中小型株が特に強かったです。
ダウも強かったですが、急落から戻った程度なので主要指数の中では勢いは一番弱い印象です。
以下は2021/6/27時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
主要指数の中で今年の上昇率トップはラッセル2000。ダウ、S&P500、ナスダック100の今年の上昇率はだいたい並んできました。ただ、安定感はS&P500がダントツですね。
S&P500ヒートマップ(6/21~6/25)と注目銘柄
2021/6/21~6/25のS&P500ヒートマップ、各銘柄の動きは以下の通りです。
S&P500(直近1週間の動き):finviz
全セクターが上昇!テスラが復調の気配
先週は全セクターが上昇しました。特にテスラ(TSLA)が週間で+7.79%と大きく上昇。5月下旬あたりから下値を切り上げており、動きが良くなってきました。
テスラは先週、パナソニックが2021年3月に保有していたテスラ株を全売却したとの報道がありました。トレードとしては素晴らしいですが、今後の株価を判断するうえではノイズ程度の情報なので気にする必要はないとみています。
次は年初価格の700がターゲット。770付近のレジスタンスを越えると上昇が加速する可能性が高いので注目したいです。
資源株、銀行株、景気敏感株は急反発!注目はウェルズ・ファーゴ
資源株、銀行株、景気敏感株は下落を取り戻す上昇をみせました。特にウェルズ・ファーゴ(WFC)が週間+11.09%と急騰。
ウェルズ・ファーゴは銀行セクターの中で年初からの上昇率が最も高いです。年後半は長期金利が上昇してくることが予想されるため、金利上昇が追い風となる銀行株はなにか保有していきたいところ。
私としては銀行株はウェルズ・ファーゴが一押しです。現在受けている総量規制が解除されれば、さらに上値を狙えるため注目の銘柄です。
グロース株はロク、トレードディスクが急騰!
グロース株はロク(ROKU)が週間で+16.97%、トレードディスク(TTD)が週間で+26.48%とすさまじい上昇をみせました。
これらの銘柄の上昇要因としては、GoogleがサードパーティCookie廃止を2023年まで延長したことと考えられます。どちらも広告を収益源としている企業であるため、Googleの影響を良くも悪くも大きく受ける傾向にあります。今回はポジティブ材料だったため急騰したようです。
GAFAMは堅調もアマゾンのみ下落。
GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)も堅調な動きでした。アマゾンのみ週間で-2.45%下落しましたが、それまで2週連続で+4%を越える上昇をみせていたので一服といったところでしょう。
プライムデーの売上も2日で1兆2000億で、前年比+7%と堅調だったので株価も底固い動きが期待できそうです。
海外有名投資家Puru氏「安い株ではなく、将来性のある最高のビジネスを長期で保有せよ」
海外有名投資家のPuru Saxena氏のTwitterは定期的にチェックしてますが、いつも勉強になります。今週も気になる発言があったのでピックアップしました。
In my 20+ year career as an investor, I've lost out on most money by NOT buying into super high-quality businesses because their valuations seemed "too high".
Those stocks ended up rallying 100s of % and well, the cheap stuff usually underperformed. Strange but true.
— Puru Saxena (@saxena_puru) June 24, 2021
翻訳:将来性のあるビジネスであれば、長期的に株を購入するのが得策です。多くの人は、大きな戻しを待ち続け、人生を変えるようなリターンを逃してしまう。数年かけて株価が何百%も上昇したとしても、数%の差はありません。
私の20年以上の投資家としてのキャリアの中で、最も損をしたのは超優良企業のバリュエーションが「高すぎる」と思われたために買わなかったことです。それらの銘柄は結局何百%も上昇し、安いものはたいていアンダーパフォームしていました。奇妙な話ですが、本当です。
幸いなことに、私は次のようなことを学びました。
教訓 —> 価値のためにお金を払う
安い株ではなく、最高のビジネスを所有すること。
このような超優良企業を購入するには、市場全体が売られているときが最適です。
日々、株価の動きを見ていると目先の動きに目が行きがちです。しかし、株式投資とは本来企業の将来性を見越して株を買うです。Puru Saxena氏は「安い株ではなく、将来性のある最高のビジネスを長期で保有せよ」はシンプルながら投資の本質を捉えた発言と思います。
そしてGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)など、最高クラスのビジネスを展開している企業の株価はクラッシュで落ちても結局戻しますからね。
こういった企業や将来性のあるビジネスを展開する企業の株をしっかり保有、買い増ししていくことが市場平均をアウトパフォームする最大の近道ではないかと感じました。
「言うは易し、行うは難し」ですが心に留めておきたいです。
SBI証券がSBI・Vシリーズ現金プレゼントキャンペーン第1弾終了間近!第2弾、積立買付が開始!
SBI・Vシリーズ:SBI証券
2021/6/28(月)でSBI証券「SBI・Vシリーズ」の新規募集申し込みが終了します。そして7/1より積立買付が開始されます。
SBI・Vシリーズは低コストインデックスファンド・バンガード社のVOO、VTI、VYMの動きと連動する動きを目指すSBI証券のインデックスファンド「SBI・V・S&P500」「SBI・V・全米株式」「SBI・V・米国高配当株式」を指します。
プレゼントキャンペーン1弾は6/15(火)~6/28(月)に対象ファンドに10万円以上申し込みし約定した方の中から、抽選で現金をプレゼントという内容です。
プレゼントキャンペーン第2弾は2021年7月、8月、9月の各月の積立金額合計が1万円以上となった方の中から、積立金額合計が1万円以上となった月数に応じて抽選で現金をプレゼントという内容です。
SBI・Vシリーズについて詳しくは別記事で書いておりますので、以下をご確認ください。SBI・Vシリーズの申込みもそちらから可能です。
為替相場の動き
FX通貨強弱(6/21~6/25)
2021/6/21~6/25、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。
先週はFOMC後の急落からの反発となりました。
FX変動率・変動値(6/21~25)
2021/6/27時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。
先週は円安ドル安の流れで、クロス円、ドルストレートすべて上昇の流れとなりました。FOMCでの「テーパリング議論の開始」報道からのドル高円高を流れとなりしたが反発しました。
しかし、戻りが強かったクロス円に対してドルストレートの戻りは鈍いです。これはマーケット参加者は将来のドル高を意識しているからだと思われます。このことからテーパリングを意識したドル買いは今後機能していくのではないかと考えています。
円インデックス(日足)
チャートは円の動きだけを表した円インデックス日足です。
円インデックス(日足チャート):TradingView
日足200日移動平均線(白線)を大幅に下回っており、円売りトレンドの真っ只中におります。2021年に入ってから独歩安の円ですが、いよいよどこまでいくかわからなくなってきました。売り込まれ具合は今年の4月時と同水準まできており、ここを抜けるとさらに円安に拍車がかかりそうです。
とはいえ、円は週足200日移動平均線を割った後は反発する傾向があります。現在はその水準を割っているため、そろそろ円高の流れがきてもおかしくはないです。しかし、今年のずっと円安トレンドであることを考えると現状において円買いはかなりリスクが高いです。今の時点ではトレンドフォローの円売りが無難でしょう。
円安要因としては日本のワクチン接種の遅れ、欧米がテーパリング議論がされるなかで日本だけ変わらず金融緩和を継続している、少子高齢化で先行きが暗い日本売り、などがいろいろ思い当たりますが真相は不明です。また、今年に入ってから「リスクオフの円高」という言葉をほぼ聞かなくなりました。
今回の円安がどこまで続くかは不明ですが、トレンド転換に注意しつつ注視していきたいです。
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米株は直近のハイテク株とグロース株の上昇にともない利が乗ってきて順調です。しかし調子に乗ってポジションを増やしすぎないよう注意したいところ。8月下旬以降の調整局面を見据えて、今はS&P500やVTIなどインデックス投資の積み立てを軸に地道にやっていきたいと思います。
為替は円安の巻き戻しに驚きましたが、ドルストレートしかやってなかったため特にダメージはなしでした。引き続き、ドル買い目線でチャンスを狙いたいと思います。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
私、チャボはMyポートフォリオも公開しております。twitter(@jeimus_fuccon)にて米国株、FX(為替相場)について発信しているのでご興味ございましたらフォローよろしくお願いします!
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