【FOMCで激震】FRBがテーパリング議論開始を示唆!トレンド転換の可能性|2021年6月20日更新

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先週(6/14~6/18)はFOMC(米連邦公開市場委員会)後、株も為替も大きく動く週となりました。

トレンド転換した可能性も感じる動きだったので、来週以降の相場はこれまでと同じ目線では厳しい展開となることが予想されます。

まとめ

  • FOMCにてパウエルFRB議長が「予想より早い利上げ」「テーパリング議論の開始」を示唆。
  • 利上げを2023年までに1度ではなく、2度行う可能性もある。
  • 先週の米主要指数はダウ、S&P500、ラッセル2000が下落。ナスダック100のみ上昇。
  • セクターはハイテク株・グロース株が強く、資源株、銀行株、景気敏感株が売られた。
  • 海外有名投資家のPuru Saxena氏「FRBとは戦うな」と発言。
  • SBI証券が「SBI・Vシリーズ」が新規募集申し込み開始!現金プレゼントキャンペーンも。
  • 為替相場はFOMCを受けてドル高鮮明。「ドル最強時代の幕開け」の可能性も。

米国市場の動き

FOMCでテーパリング議論開始を示唆

先週は6/17(木)のFOMCにてパウエルFRB議長が「予想より早い利上げ」を示唆しました。背景としては、新型コロナウイルス感染拡大の影響から経済が急速に回復。インフレが過熱する中、予想よりも早く利上げを行うとのこと。

今回のFOMCの詳細については日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。

これは今回のFOMCでFRB(米連邦準備制度理事会)がテーパリングの議論を開始をすることを明言したも同然。早ければ8月末に開催予定のジャクソンホールでテーパリング(緩和縮小)議論が開始される可能性が高くなりました。

さらに利上げを2023年までに1度ではなく、2度行う可能性もあることを示唆したことが注目点です。テーパリング(緩和縮小)は予想よりも早くされる可能性が高いです。

米国主要指数(6/14~6/18)

2021/6/14~6/18、米国市場の各指数の動きは以下の通りでした。

米国主要指数 | 6/14~6/18の動きダウ:34479.60 → 33290.09 (変動値:-1189.51 変動率:-3.45%)
S&P500:4247.45 → 4166.46(変動値:-80.99 変動率:-1.91%)
ナスダック100:13998.3 → 14049.58 (変動値:+51.28 変動率:+0.37%)
ラッセル2000:2335.8 → 2237.74(変動値:-98.06 変動率:-4.20%)

ダウ、S&P500、ラッセル2000が下落。ナスダック100のみ上昇。FOMC後、これまで上昇していた資源株、銀行株、景気敏感株などが大きく下落。対してハイテク株、グロース株は大きく伸びる展開となりました。

今回の動きとしては「噂で買って、事実で売れ」の流れといった印象でした。2021年に入ってから米長期金利が急騰。これまで資源株、銀行株、景気敏感株は景気回復期待で大きく買われてきました。そして、いざテーパリングが議論されることが視野に入ると、利食い売りが発生。さらにショート(売り)が続いたのではないかと思われます。

ハイテク株とグロース株が上昇したのは、資源株、銀行株、景気敏感株などを売ったお金が流れてきたからと思われます。ハイテク株とグロース株は2021年3月に売り込まれたことから割安感もありましたしね。高すぎるバリュー株より割安なグロース株の方が投資対象としては魅力的なので自然な流れとみています。

以下は2021/6/20時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。直近ではダウの下落とナスダックの反発が目立ちます。

S&P500ヒートマップ(6/14~6/18)と注目銘柄

2021/6/14~6/18のS&P500ヒートマップ、各銘柄の動きは以下の通りです。

S&P500ヒートマップS&P500(直近1週間の動き):finviz

先週もハイテク株は強かった

先週は引き続き、ハイテクセクターが好調でした。GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)では特にアマゾン(AMZN)が2週連続で+4%を越える大きな上昇。アップル(AAPL)も+2.44%上昇しており復調の気配をみせております。あとエヌビディア(NVDA)が引き続き好調で+4.56%上昇してます。決済系もペイパル(PYPL)、スクエア(SQ)などが好調でした。ヘルスケアは製薬系は不調でしたが、ダナハー(DHR)とサーモフィッシャー(TMO)は上昇しています。

資源株、銀行株、景気敏感株はFOMC後に大きく下落

これまで上昇していた資源株、銀行株、景気敏感株はFOMC後に大きく下落。背景としては長期金利の急騰後の急落でしょうか。特に銀行株の下落が特にひどく、JPモルガン(JPM)は-7.72%と急落しています。今後、米長期金利が上昇することが予想されるため調整の範囲と思われますが、短期では下落が続くかもしれないので注視したいところです。

グロース株はSAAS銘柄が反転確定の動きか

注目していたSAAS(Software as a Service)銘柄は先週も急騰しました。ズームビデオ(ZM)、クラウドストライク(CRWD)、オクタ(OKTA)などどれも強い動きですが、特にドキュサイン(DOCU)とトゥイリオ(TWLO)の上昇がすさまじいです。ドキュサインは先週に続いて+8%を越える上昇、2週間で+16%を越える上昇をしている動きとなります。

SAAS銘柄は米長期金利が上昇する局面では調整が入りそうですが、業績次第ではまだまだ伸びしろがあります。決算に注目しつつ、リスク許容度の範囲でポートフォリオに組みれれば市場平均を大幅にアウトパフォームできる可能性を秘めているので引き続き注目したいです。

注目はEコマース!アマゾンキラー・ショッピファイが急騰

もう一つ注目したいのがショッピファイ(SHOP)です。週間で+17%を越える上昇をしており、一際目を引きました。上昇要因はShop Payという新サービスによるものだそうです。

アマゾンを始めEコマース関連はコロナ収束後はピークデジタルで伸び悩むことが懸念されてましたが、直近のEコマース銘柄はすさまじく強い動きをしているので情報をアップデートする必要があるかもしれません。

海外有名投資家Puru氏「FRBとは戦うな」と発言

海外有名投資家のPuru Saxena氏が気になる発言をしていました。

翻訳:#投資における第1のルール – FRBと戦わないこと
ほんの1週間前、コモディティは悲鳴のように高くなっていました。FRBはコントロールを失い、ハイパーインフレーションがやってくるというのがコンセンサスの見解でした。しかし、数人のFRB高官による鷹揚(おうよう)なコメント(実際の金融引き締めはなし)が、そんな状況をあっという間に変えてしまったのです。FRBと戦ってはならない。

「FRBと戦うな」の意味は「FRBを見くびるな」とも捉えられます。今回、下落するまでコモディティの価格は急騰しており、FRBはコントロールできず、ハイパーインフレ(物価の急騰)がやってくると予想されてました。

しかし今回のFOMCにて「予想より早い利上げ」と「テーパリング議論の開始」を示唆したことでインフレリスクは後退。これまで急騰していたコモディティの価格も一気に急落。出過ぎた杭はFRBにより打たれたわけです。

そして現在の状況は、FRBの想定内の状況。行き過ぎた動きをしたものはFRB、もしくはマーケットに修正されるだけです。そのため、強欲にならず淡々と相場に向き合っていくべき状況と捉えています。

今年の相場は去年のような楽勝相場ではなく難易度が高いです。そして、9~10月はその難易度はさらに上がることが想定されます。強欲にならずに、静かにチャンスを待ちたいです。

SBI証券がSBI・Vシリーズの新規募集申し込みを開始!現金プレゼントキャンペーンも開催中

SBI・Vシリーズ:SBI証券

2021/6/15よりSBI証券「SBI・Vシリーズ」の新規募集申し込みが開始されました。

SBI・Vシリーズは低コストインデックスファンド・バンガード社のVOO、VTI、VYMの動きと連動する動きを目指すSBI証券のインデックスファンド「SBI・V・S&P500」「SBI・V・全米株式」「SBI・V・米国高配当株式」を指します。

今回、「SBI・V・全米株式」「SBI・V・米国高配当株式」の新規募集申込みが可能となり、同時に現金プレゼントキャンペーンも開催されています。

プレゼントキャンペーン1弾は6/15(火)~6/28(月)に対象ファンドに10万円以上申し込みし約定した方の中から、抽選で現金をプレゼントという内容です。

プレゼントキャンペーン第2弾は2021年7月、8月、9月の各月の積立金額合計が1万円以上となった方の中から、積立金額合計が1万円以上となった月数に応じて抽選で現金をプレゼントという内容です。

こちらは私、チャボは6/17に開催された「SBI・Vシリーズ新ファンド設定記念ミーティング」オンラインセミナーを視聴したため、視聴した上での見解も別記事で掲載しようと考えております。記事は近日公開予定です。

為替相場の動き

FX通貨強弱(6/14~6/18)

2021/6/14~6/18、為替相場の各通貨の動きは以下の通りでした。
先週はFOMC後に久々にはっきりとしたトレンドが出た印象です。

FX変動率・変動値(6/14~18)

2021/6/20時点の年間上昇率、月間の動き、週間の動きをまとめた内容となります。

先週はFOMC後にドル高円高が進行。ドルストレートはすべて大きく下落。クロス円はドル円以外は下落という週でした。

6/17(木)のFOMCで「予想より早く利上げする」「テーパリングを議論する」ことを示唆を受けた後はドル高に大きく動きました。さらに今年に入ってからずっと円安に動いていた円も円高に大きく動き、トレンド転換も意識する必要があると思える動きでした。

これまではパウエルFRB議長はテーパリングを議論する必要はないと一貫した態度をとっておりましたが、米国経済の予想を上回る回復から「テーパリングを議論」することを示唆したので、これは大きな態度の変化です。

ドルインデックスは今年(2021年)に入ってから米長期金利とともに上昇。3月下旬に高値をつけた後、米長期金利の下落とともに5月末まで下落していました。しかし6月に入ってからはじりじりと値を上げてきて、FOMCをキッカケに一気に急騰しました。

チャートをみても日足200日移動平均線を突破。私としてはファンダメンタル分析的にも、テクニカル分析的にもドル高トレンドに転換したとみています。

米長期金利は6/20現在では急激な動きなのであるため一旦は強い戻しがあるかもしれませんがテーパリングが示唆された以上、将来的にドル高になる可能性が高いとみています。大げさに言うと「ドル最強時代の幕開け」となるかもしれません。

ひとまず今週は週明けは一旦様子を見て、今後はドル買いを軸に戦略を組み立てていきたいと思います。

コメント

チャボ
チャボ

FOMCでFRBが「テーパリング議論の開始」の姿勢を示したことで株も為替もこれまでとは動きが大きく変わりそうです。ファンダメンタル分析、テクニカル分析の両面から見てトレンド転換の材料として十分な内容とみています。

短期的の流れに乗れても中長期ではやられる可能性があるため、株はインデックス投資の積み立て、為替は週明け様子を見つつも中長期的にはドル買いでコツコツいこうと思ってます。

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

私、チャボはMyポートフォリオも公開しております。twitter(@jeimus_fuccon)にて米国株、FX(為替相場)について発信しているのでご興味ございましたらフォローよろしくお願いします!

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