先週は5/19(水)にビットコインを始めとした仮想通貨が急落!その影響は株と為替にまで波及して先週に続いて荒れた週となりました。
ビットコイン急落!その後の動きに注目
ビットコイン(日足チャート):TradingView
今回の仮想通貨バブルの上昇の起点は、2020年3月のコロナショック後あたりからと見ています。仮想通貨の代表・ビットコインは2021年4月のときには一時65000を越えていましたが、今回の暴落であわや30000割れするところまで急落しております。下落率は一時50%を越えるほど。まさにバブルの崩壊です。
仮想通貨バブル崩壊のトリガーとなった主な要因は以下のとおりかと思われます。
2、中国政府がマイニングや取引の規制強化を表明
3、米国政府が1万ドル以上の送金に義務を課すと表明
4、コインベースなど仮想通貨の取引所で障害
今回の仮想通貨バブルは2020年3月の起点とした場合、頂点に達するまでには1年以上かかっているものの、頂点から半値以下に急落するまでの期間はわずか1ヶ月ほど。あまりに急落のスピードの早さに勝ち逃げできた方はそう多くないでしょう。
問題はこの後の動きでしょう。一旦は反発してますが金曜日にも再度下落しており、底打ちしたかは現時点では判断しづらいです。相場の格言で”Dead Cat Bounce(デッド・キャット・バウンス)”という言葉あります。これは「高いところから叩きつけると死んだ猫でも跳ね返る」という意味で、株価が高いところから暴落した時に小幅反発があることを指した例えです。
Dead Cat Bounce(デッド・キャット・バウンス):休むも相場
今回は仮想通貨の急落のチャートの動きはまさに”Dead Cat Bounce(デッド・キャット・バウンス)”の動きに当てはまります。先週の仮想通貨の動きは株と為替にも波及していたので、今週の動きもおそらく影響を与えることでしょう。来週以降はビットコインの価格が反発するか、続落するか注目したいです。
ビットコイン急落の背景と詳細については日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。
◆Bitcoin 波乱の1週間
今週の金融市場の話題はなんといっても暗号資産の乱高下でした。米中の規制・監視強化の表明が相次ぎ、急落。5/19にはフラッシュクラッシュのような短時間での混乱がありました。この1時間も乱高下が続き、一時は33000ドル台に。土日も要警戒です pic.twitter.com/o61tTrBfI8— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) May 21, 2021
海外有名投資家Puru氏がアークETFの反転を示唆
海外有名投資家のPuru Saxena氏がハイパーグロース株の代表格「アーク・イノベーションETF(ARKK)」の反転するかもしれないと示唆しておりました。
Trend following is *not* rocket science – anybody can set up their own indicators and FOLLOW the price trends.
Based on my indicators, $ARKK primary trend is still DOWN (price on shaded area) but the short-term trend is about to flip to UP (blue dashed line > black line). pic.twitter.com/B7XlNKNcka
— Puru Saxena (@saxena_puru) May 21, 2021
アークETFは先週に底をつけたかのような「兆し」は出てきたため、少しだけ期待は持てる動きです。とはいえ、まだダウントレンドで弱い動きも弱いため現時点では様子見が無難でしょう。買うのは日足200日移動平均線を明確に超えてサポートを確認できてからでも遅くはないと思います。
米国市場の動き(5/17~21)
S&P500(1週間の動き)
S&P500(1週間の動き):CNBC
先週(5/17~23)の米国株市場はダウが週間-0.51%(-174.3)、S&P500が週間-0.43%(-18)、ナスダック100が週間+0.14%(+18.62)、ラッセル2000も週間-0.42%(-9.362)。
S&P500ヒートマップ(1週間の動き)
S&P500(1週間の動き):finviz
S&P500ヒートマップ(5/17~23)はまちまちの展開。強いセクターはなく、一部強い銘柄が散見するくらいでしょうか。
高配当株で有名なAT&Tが-6.92%と下落が目立ちました。これは配当金が減配されるという報道があったからと認識しておりますが、高配当株でこの下落は厳しいですね。
一方、ズームやクラウドストライクといったコロナで躍進したSAAS(Software as a Service)銘柄に買いが入ってきた点は好材料です。決算も近いので今後の動きに注目したいですね。
為替相場の動き(5/17~21)
FX通貨強弱(1週間の動き)
先週(5/17~21)の為替相場は大きな動きのないレンジ相場。強いて言えば豪ドルが弱かったです。他の通貨はやや円高、ポンド高、ユーロ高。ドルは方向感のない展開でした。
¥円:仮想通貨の急落を受けて円高に。リスクオフで円高の動きは久々。
€ユーロ:週半ばから少し上昇するも、その後は方向感なし。
£ポンド:週明けから上昇するも、その後は方向感なし。
A$豪ドル:週半ばから下落。5月は弱いアノマリー通りの動き。
豪ドル以外は方向感のない動き。基本レンジ相場だったので順張り、トレンドフォローのスタイルの方にはやりづらい週だったと思われます。
FX変動率・変動値
先週は円が久々に強い週なりました。円は2021年以降、ずっと弱い展開が長期続いているので今後も円安が続くかが注目ポイントかと思われます。日本はワクチン接種が遅れていることからの日本売りで円安にポジションが偏っているとの声も聞きます。
今回の仮想通貨の急落が円高反転サインとなるか注目したいところです。ポジションが偏っていることからキッカケ次第で円高になる可能性も十分あるので、基本的には円安と考えつつも円高リスクも意識しておきたいところです。
偏ったポジションはいずれ是正されるものです。それは去年のコロナ相場でのハイパーグロース株の暴騰~急落で証明されており、それは株でも為替でも同じです。現に為替は去年のドル安円高から、今年はドル高円安へと修正が入ってますからね。
ドルもテーパリング(緩和縮小)観測が出てくれば、さらにドル高になる可能性もあるため偏ったポジションにならないよう注意したいところです。
ドルインデックス
ドルストレート(日足チャート):TradingView
ドルインデックスの日足。ドルは引き続き弱いです。現在は200日移動平均線(白線)を下回っているため、目線としてて引き続き下落目線でみていますが、底値付近なので突っ込んで売りにいくのは注意したいところです。
まとめ
先週は5/19(水)にビットコインを始めとした仮想通貨が急落!下落率はピークから一時50%を越えるほどで、まさにバブルの崩壊。チャートの動きは”Dead Cat Bounce(デッド・キャット・バウンス)”の動きに当てはまります。先週の仮想通貨の動きは株と為替にも波及していたので、今週の動きもおそらく影響を与えることでしょう。来週以降はビットコインの価格が反発するか、続落するか注目したいです。

すべての市場はつながっているため今回の仮想通貨バブルの崩壊が株、為替に与える影響に注目したいです。”Dead Cat Bounce(デッド・キャット・バウンス)”後の動きを注視なのだ。動き出すのは安全を確認してからでも遅くはない。
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