【CPIショック】米国市場が下落!経済指標上振れでインフレリスクが意識された一週間|2021年5月16日更新

米国CPIショック!株価下落

先週の米国市場は5/12(水)に発表された米国4月CPI(消費者物価指数)が市場予想を大きく上回ったことから株価が一時大きく下落。厳しい週となりました。

米国4月CPIは市場予想が3.6%のところ結果は4.2%と結果が大きく乖離(かいり)したことが急変の要因でした。インフレリスクが強まり、長期金利も一時1.69%まで急上昇。

まずは金利上昇に弱いナスダックが下落して、その影響は米国市場全体に波及してダウも下落する流れに。インフレリスクの影響をFRBは「一時的」としておりますが、今後雇用回復が進めばインフレが持続する可能性もあるので警戒は必要でしょう。

インフレと株価に与える影響

インフレとはモノの価値が上がり、通貨の価値が下がることを意味します。需要が供給を上回ることでモノの値段が上がれば企業の収益も高まるはず。そうすると賃金も上がり、消費が活性化していきます。このような好景気の中では金利は上昇する傾向にあります。

そもそもインフレとは好景気に起きるものなので、株式にとってはプラス要因のはずです。とはいえ、長期金利が上昇するので金利上昇に弱いグロース株には当然厳しくなります。しかし、現在の金利水準に慣れてくれば好業績の企業の株価は上がっていくとみています。

市場は業績相場への移行を意識

現在の米国市場は、これまでの金融相場から業績相場への移行が意識されています。金融相場から業績相場への以降は難しく、FRBも神経を使うところと聞きます。当然その際は市場も不安定になりますが、そのような局面を乗り越えることで米国市場の成長の恩恵を投資家は受けられるのだと思います。

そこを耐える上でも、やはりリバランスは必須ですね。私、チャボは今回の下落をポートフォリオ整理の良い機会と捉えて、せっせと銘柄組み替えとポートフォリオの比率調整をおこなっています。

CPIショックの詳細について

米国4月CPIの詳細については日本経済新聞の後藤達也さんのツイートを引用させていただきます。こういうことの詳細については、私なんぞより報道のプロの方が頼りになります。

先週の米国雇用統計から予想と結果の乖離(かいり)が目立ちはじめており、結果が市場に波及することが続いているので当面は神経質な地合いが続きそうです。

先週の雇用統計のネガティブサプライズから今週は”Bad news is good news(悪いニュースは良いニュース)”の反発の可能性もあるかとみてましたが、今回の米国4月CPIが予想を大きく上回ったことからテーパリング観測がより高まったといえます。

結果、“Good news is bad news(良いニュースは悪いニュース)”ということで株価が下落することとなってしまいましたね。

海外有名投資家Puru氏は引き続き危険を警鐘

先週取り上げた、海外有名投資家のPuru Saxena氏を引き続き追いかけてます。ハイパーグロース株の代表格「アーク・イノベーションETF(ARKK)」については、まだ下落目線で見ている様子です。しかし、先週の金曜日に反発がはいったことから底を打った可能性も示唆しています。

「アーク・イノベーションETF(ARKK)」に限らず、テスラ、ズームなどを代表とするハイパーグロース株は現在チャートが下落トレンドで形が悪すぎますからね。ハイパーグロース株はまだ厳しい地合いは続きそうです。買うのはサポートを確認できてからでも遅くはないので、現在は手出し無用でしょう。

私、チャボもハイパーグロース株はポートフォリオにおける比率を徐々に下げていっています。

米国市場の動き(5/10~14)

S&P500(1週間の動き)

S&P500(1週間の動き):CNBC

先週(5/10~14)の米国株市場はダウが週間-1.14%(-395.7)、S&P500が週間-1.39%(-58.7)、ナスダック100が週間-2.38%(-326.51)ラッセル2000も週間2.07%(-46.99)

S&P500ヒートマップ(1週間の動き)

S&P500(1週間の動き):finviz

S&P500ヒートマップ(5/10~14)は全セクターが下落。ヒートマップの色が不健康極まりない。

特にテスラが-12.29%と下落がひどいです。テスラの下落は「テスラ車を購入する際にビットコインを使えないようにする」というイーロン・マスクのツイートが原因でしょう。イーロン・マスク発言で株価が下げるのはテスラホルダーにとっては「いつものこと」なのでホルダーなら宿命です。

決算ミスをしたディズニーも-6.03%と下落。ディズニーは今回で私は売りました。

今週はどのセクターもダメな一週間でした。米国市場はここが買い場かどうかは来週の動き次第でしょう。

為替相場の動き(5/10~14)

FX通貨強弱(1週間の動き)

先週(5/10~14)の為替相場はポンド高、豪ドル安、円安。ドルとユーロはまちまちの展開でした。通貨別の動きについては以下の印象でした。

 

通貨別 | 週間の動き$ドル:米国4月CPIの結果を受けて一気に上昇したものの、後半は長期金利の低下とともに徐々に下落。
¥円:常に弱く推移。リスクオフの円高はもはや過去の産物といえる動き。
€ユーロ:大きな動きなし。
£ポンド:週明けから急上昇して常時高値圏で推移。
A$豪ドル:米国4月CPIの結果を受けて一気に下落したものの、後半は長期金利の低下とともに徐々に上昇。

先週は米国4月CPIの結果を為替の方も大きく受けた週となりました。ドルと豪ドルが逆相関の動きをしている点が興味深いです。週後半は長期金利が落ち着いてきたからドルが売られてきつつあるので、来週はドル売りが継続するか注目したいです。

FX変動率・変動値

FXメモ

円が引き続き弱いです。そのためクロス円通貨ペアのロング(買い)は優位性が高いでしょう。ドルも弱めなので、ドルストレート通貨ペアのドルショート(売り)も優位性が高そうです。ポンドは今年最強通貨なので優位性が高いですが、変動率が高いので高値で買うのは注意したいところです。

ドルインデックス

ドルストレート(日足チャート):TradingView

ドルインデックスの日足。ドルは引き続き弱いです。現在は200日移動平均線(白線)を下回っているため、目線としてて引き続き下落目線でみています。

まとめ

米国市場

先週の米国市場は5/12(水)に発表された米国4月CPI(消費者物価指数)が市場予想を大きく上回ったことから株価が一時大きく下落。現在の米国市場は経済指標が予想を乖離(かいり)すること増えてきており、テーパリング(緩和縮小)観測の前倒しが意識されて市場が不安定となっています。同時に金融相場から業績相場へ移行も意識されています。

チャボ
チャボの戯言

チャボはポートフォリオのリバランスと銘柄組み替えを行っていっておりますよ。去年コロナ禍で伸びたグロース株は今後厳しい展開が予想されるので比率を下げた方が安全!…なはず。今は生き残ることに集中すべき。いつの時代も生き残るのは変化に適応できた者だけ、なのだ。

FX(為替相場)

為替も米国4月CPI(消費者物価指数)の結果を受けて、ドルが上昇。ドルと豪ドルが逆相関の動きをしている点が興味深い動きでした。ドルは反発しているものの弱いので、ドルストレート通貨ペアのドルショート(売り)の優位性が高そうです。円も引き続き弱いので、クロス円通貨ペアのロング(買い)は優位性が高いでしょう。ポンドは今年最強通貨なので優位性が高いですが、変動率が高いので高値で買うのは注意したいところです。

チャボ
チャボの戯言

チャボは先週豪ドル米ドルショートで70pipsほど利益を出せましたよ。ちなみにFXはエントリー時に利確と損切りを設定しておくことがポイント、なのだ。そうすれば欲張って利益をなくすこともなく、シナリオが崩れた時は自動で損切りできる。

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