米国市場は先週で4月相場が終わりましたね。
先週発表されたGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の決算はすべての企業が予想を上回る結果となりました。
決算後の動きとしてはGoogle、Facebook、Amazonは上昇。しかしApple、Microsoftは好決算にも関わらず下落する流れとなり、明暗が分かれる結果となりました。
GAFAMの中で今年最強は現在Google
Googleは今年、既に35%以上上昇しておりGAFAMの中でも飛び抜けたパフォーマンスを出しております。GAFAMの中で今、最も勢いがあるのはGoogleでしょう。
Googleの決算は日本経済新聞の後藤達也さんのツイートしてくださっているので引用させていただきます。Microsoftも好決算でしたが、比較すると数字の凄まじさがわかるかと。
◆1-3月大幅増益
○ Alphabet (Google持株会社)
・純利益162%増(前年同期比)
・四半期で過去最高
・売上高・利益とも市場予想を大幅に上回る
・株価は発表直後に4-5%上昇
○ Microsoft
・純利益44%増
・市場予想をやや上回る
・株価は発表直後に3-4%下落 pic.twitter.com/rQ8ogaiU3R— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) April 27, 2021
米国市場の動き
S&P500(1週間の動き)
S&P500(1週間の動き):CNBC
先週(4/26~30)の米国株市場はダウが週間-0.50%(-168.1)、S&P500が週間+0.02%(+1.0)、ナスダック100が週間-0.58%(-80.68)、ラッセル2000も週間-0.26%(-5.407)と先週の終値とほとんど変わりありませんでした。
S&P500ヒートマップ(1週間の動き)
S&P500(1週間の動き):finviz
S&P500ヒートマップ(4/26~30)は好決算だったFacebook、Google、Amazonが大きく上昇。決算後の動きとしてはFacebookが+7.95%と特に強かったです。
一方、同じSNSでもTwitterとPinterestは決算後-10%を超える下落しており、Facebookに対して明暗が分かれる結果となりました。
米国市場(4月相場振り返り)
4月の米国株市場を振り返ると、ダウが月間+2.18%(+721.9)、S&P500が月間+4.01%(+161.3)、ナスダック100が月間+3.99%(+531.24)と大きく上昇。ラッセル2000は月間+0.56%(+12.546)でした。
※期間は4/5~4/30の期間の数値となります。
4月は特にS&P500のパフォーマンスが圧倒的でした。その強さは連日新値を突破するほど!もはや「S&P500にのみ投資しておけば良いのでは…?」と思ってしまうほどの強さでした。
8割の投資家はインデックス投資に勝てない、といいますがこの結果を見れば納得してしまいます。
ナスダックも堅調で3月の長期金利上昇による急落から急落前付近まで戻しています。しかし、中小型株がラッセル2000は伸び悩んでいることから時価総額が小さい中小型株はリスクが大きくなっている印象を受けます。
今年は去年のような楽勝相場ではない
今年の米国市場は去年のコロナショック後のような、誰でも勝てる楽勝相場ではないので短期で大きなリターンをとるのは難しいでしょう。
とはいえ、去年の相場が異常だっただけで現在の相場が通常の相場なのだと思います。そのため今年は大きなリターンは狙うより、焦らずコンサバティブに堅実なリターンを狙っていくべきだと思っています。
私自身も今年の1~2月にハイリターンを狙える小型グロース銘柄も買ったりしたものの、おおかた損切りする羽目になっています。
反して、今年上がっているのはGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)など安定性の高い巨大企業が中心。大きなリターンを狙うより堅実にいく方が無難な地合いと判断しています。
今週の決算スケジュール
決算スケジュール:earningswhispers
今週(5/3~7)の決算、注目はワクチンで注目を集めているPfizer(ファイザー)、Moderna(モデルナ)を始め、Paypal(ペイパル)、Square(スクエア)、Twilio(トゥイリオ)、Roku(ロク)など注目企業の決算が続きます。
今の地合いではよほどの好決算でない限り大きな上昇は見込めないと思いますが、これらの企業の決算は注目したいと思っています。
為替相場の動き
FX通貨強弱(1週間の動き)
先週(4/26~30)の為替相場はドル高、円安。ユーロ、ポンド、豪ドルはまちまちの展開でした。
4月はドル安でしたが、アノマリー的には5月上旬はドル高に戻す傾向にあります。金曜のロンドン時間からドルが強くなり、想定より少し早くドルが強くなってきたと思える動きでした。
FX通貨強弱(4月相場振り返り)
4月の通貨強弱はユーロ高、ドル安、ポンド安でした。ユーロは今年、円に次いで弱い通貨でしたが4月は大きく反発。ドルとポンドは3月まで強かったですが4月は弱かったです。
5月以降のドル、ユーロ、ポンドの動きには特に注目したいところです。
また5月はアノマリーとして豪ドル安にも触れやすいです。
円も今年、最弱通貨ですが5月以降も流れが続くか注視したいです。
FX変化率
ドル円
ドル円(4時間足チャート):TradingView
ドル円は4月に入ってからドル安により下落しておりました。しかし先週の4/26あたりからドル高により大きく反発しています。
4時間足の200日移動平均線(白線)付近まで戻ってきていることから、このラインを越えてくるか、はね返されるか注目したいところです。
今年は円が最弱通貨で円安傾向にあること、5月上旬はアノマリー的にドル高の傾向にあることから目先は上目線で見ています。
ユーロドル
ユーロドル(4時間足チャート):TradingView
ユーロドルはユーロ高ドル安の流れで、4月に大きく上昇しました。しかし、先週の金曜のロンドン時間からのドル安で大きく下落しており、トレンド転換の可能性が出てきたように感じています。
4時間足の200日移動平均線(白線)を大きく上回っているため今のところ上目線ですが、ここを割ってくると大きく下落する可能性があります。
ユーロは4月は強かったですが、今年は円に次いで弱い通貨です。ドル高とユーロ安が重なった場合、一気に下落する可能性があるので注意したいところです。
ポンドドル
ポンドドル(4時間足チャート):TradingView
ポンドは4月、最弱通貨だったので現在勢いがありません。
ポンドドルは200日移動平均線(白線)を付近にいるため、ここを割ってくると下落トレンドに転換する可能性があります。
ポンドは今の弱さでドル高がくるのであれば一気に下落する可能性があります。200日移動平均線(白線)を割って戻りが弱ければ、戻り売りを狙っていくと良いかと思います。
豪ドル米ドル
豪ドル米ドル(4時間足チャート):TradingView
豪ドルは現在は方向感なしですね。
4時間足の200日移動平均線(白線)の付近に現在いるため、ここで反発するか下落するかを見て動きを決めたいところです。
しかし、アノマリー的に5月は豪ドル安の傾向にあり、5月上旬はドル高になりやすいことから下落する可能性の方が高いとみています。
200日移動平均線(白線)を割って反発が弱ければ、戻り売りを狙っていくと良いかと思います。
ドルインデックス
ドルインデックス:Equity Clock
ドルは4月はアノマリー通り、ドル安の動きとなりました。アノマリーに従うと5月上旬はドル買いの傾向にあります。先週、金曜日のロンドン時間から既にドル買いの流れになっているため、サポートを確認できたらドル買いで動いて良いように感じます。
あとは注目すべきは長期金利ですかね。ドル買いになるのであば長期金利も上がってくると思いますから長期金利にも注目したいです。
まとめ
米国株は先週のGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の決算にすべて予想を上回る結果となりました。今年はGAFAMなど時価総額の大きい巨大企業に資金が集まっているので5月以降、大きなリターンを狙うよりコンサバティブにいく方が無難でしょう。
為替はアノマリー通り、4月はドル安の動きとなりました。アノマリーに従うと5月上旬はドル買いの傾向にあります。先週、金曜日のロンドン時間から既にドル買いの流れになっている、ドルの動きに注目したいです。
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